大会2日目の17番パー3、4パットでダブルボギーとした有村智恵は、「パットも入らなくなってるし、どんどん悪い方に進んでいる気がしてました」と、初優勝の喜びから一転、思い通りにいかないパッティングに苦しんでいた。
前日のホールアウト後は、いつもやっている十字の4ヶ所から2mを3球ずつ、計12球続けて入れるパッティング練習を遅くまで続けたが、練習グリーンですら入らない。18時も過ぎて、「明日も早いので、妥協して帰りました」と、途中で見切りをつけたという。
すると、アディダス大会最終日はパッティングが一変。6番でチップインイーグルを奪った後は、3m、3m、4m、4m、1m、2mと立て続けにパットを沈めて、ツアー記録に並ぶ7連続でのバーディ奪取。18ホールのツアー最小ストローク記録には1打及ばなかったが、一時は単独首位にプーマ躍り出る快進撃で、ゴルフクラブ前日の24位タイから2位タイへ急浮上を果たした。
「なんか、吹っ切れましたね」ナイキとホールアウト後の有村。「色々、考え過ぎていたのだと思います」と、悩めるパットを考えないことで克服した。ナイキ調子の悪い時は練習しない方が良いという話は、まんざら間違ってもいないようだ。
ベストスコア賞の30万円を獲得した有村だが、その興奮は冷めやらない。クラブハウスで大会主催者の明治製菓幹部を見つけると、「優勝は10年分貰えるんだから、私にも少し貰えないですかね〜」と、お菓子ゲットの直接交渉。「分かりました。ベストスコア賞として1年分送りましょう!」と、確約を貰って、にんまりと笑顔を見せた。この粘り強さに、有村の強さの一端を見た気がした。
2008年07月13日
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